富士通の熱中症センサーがすごい!
公開日:
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最終更新日:2018/08/08
ウェアラブル
まだまだ暑い日が続き、熱中症のニュースも枚挙に暇がありません。
オフィスでのデスクワークが中心であれば、あまり関心がないかも知れませんが、屋外や倉庫内での作業が多い方には他人事ではないでしょう。
今回は富士通の熱中症センサーをご紹介します。
まだ、試作機の段階(原稿執筆時)で製品化するのは2015年12月以降になりそうですが、倉庫内作業を行っているリングローにとっても興味のある製品です。
バイタルセンシングバンド
熱中症センサーは正式には「バイタルセンシングバンド」と言います。富士通のプレスリリースによると
1.特長:リストバンドに搭載したセンサーで計測した温度・湿度・運動量・パルス数などの情報から,ヒューマンセントリックエンジンにより,装着者周囲の熱ストレス推定を行う。また,短時間での気圧・加速度変化を把握することにより,装着者の転倒を検知する。
2.適用例:建設,製造,農業などの作業者が装着し,周辺環境の熱ストレス推定や,休憩の有無など作業者の状態をセンシングし健康状態を監視することで,作業員の安全管理に活用できる。また,転落・転倒などの事故を把握でき,事故への素早い対応・現場の安全確保のための改善が行える。
とあります。
バイタルとは「バイタルサイン」の事で、生命兆候を表す医療用語です。良く医療ドラマでも「バイタル」と言う台詞を耳にしますね。
センシングとは、センサーを利用して計測する事をさします。バイタルサインを計測できる腕輪と言うような意味ですね。
腕時計の様な形をしたセンサーを装着する事で、作業者周辺の環境を測定して、熱中症になりそうかどうかを測定します。
また、気圧の変化や加速度などを測定することで、作業者がうずくまっている状態や、落下状態などを知る事が出来ます。
これにより、管理者が作業者周辺の環境や、作業者の状態を把握でき、熱中症の予防や、万が一の事故でも早期発見が可能になります。
IoT
バイタルセンシングバンドにはセンサーと、データを解析するマイコン、無線通信装置が組み込まれています。
この様に、モノそのものがインターネットに接続して、データをやり取りする事を、「モノのインターネット」「Internet of Things」と言い、「IoT」と略されます。
「IoT」を利用して、かつては漫画の世界だけだった事が現実になりつつあります。
例えば、猫の首輪に着けた機械が、猫の状態を感知して勝手にツイッターにツイートすると言った事が、技術的に可能になっています。
http://tocos-wireless.com/jp/nekotter/
まとめ
コンピューターや通信措置の小型化、軽量化が進み、身に着けられるレベルになってきました。
「熱中症に気をつけましょう」と繰り返し言われても、熱中症になる人が跡を絶たない現実を考えると、本人が気付かないところで症状がすすんでしまうのでしょう。
技術の革新で、事故が未然に防げるのであれば、こういった機械を活用するのもひとつの方法だと思います。中小企業でも導入しやすい価格で商品化していただけることを切に望みます。
(出展元:http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20150512/417925/?ST=ndh)
担当:鬼山
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