ボタンひとつで商品が届く、Amazon dashBUTTONとは
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最終更新日:2017/01/31
IoT
家に居ながら、色々なものが購入出来るネット通販はとても便利ですね。
Amazon(アマゾン)、楽天、Yahooショッピング等、様々な通販サイトがありますが、それぞれ独自のポイントやサービスがあります。
2016年12月5日からAmazonで始まったサービスに「Amazon dashBUTTON(アマゾン ダッシュボタン)」と言うものがあるのをご存知でしょうか。
ワンプッシュで商品が届く、とても便利なボタンです。
今回はAmazonの新サービス、Amazon dashBUTTONをご紹介します。
Amazon dashBUTTONとは?
専用のボタンを押すだけで、あらかじめ決めておいた商品が自宅に届く、この夢の様なサービスは、アメリカでは既に昨年から提供されていましたが、遂に日本でも開始されました。
ただし、dashBUTTONを購入出来るのは「Amazonプライム会員」のみとなります。
dashBUTTONの仕組みを簡単に説明すると、まず、ボタンの中には小さなパソコン(の様なもの)が入っていると考えてください。
そのパソコンには
・登録した自宅の無線LANに接続する機能
・ボタンが押された事を検知する機能
・Amazonに決められた商品を注文する機能
が組み込まれています。
したがって、dashBUTTONが届いたら、まずはスマートフォンを使って自宅の無線LANルーターを登録します。
あとは購入したい商品を選んで設定しておけば、ボタンを押すだけで、dashBUTTONが無線LANルーターを経由してAmazonに決められた商品を注文してくれます。「Amazonプライム対象」なので、朝ボタンを押せば、夜には自宅に届きます。
ボタンは1個500円でAmazonから購入するかたちになりますが、dashBUTTON経由の最初の注文で500円値引きされますので、実質無料という事になります。
使ってみた
何はともあれ、筆者が実際に使用してみましたので、順にご紹介していきます。
dashBUTTONに対応している商品の一覧を見てみると、自宅で使用している洗濯洗剤がありましたので、こちらのボタンを注文しました。
いつものAmazon風のダンボールで届きます。
簡単な説明書が付属しています。
Amazonアプリを開いて、「新しい端末をセットアップ」します。
自宅の無線LANルーターのパスワードを登録して、dashBUTTONが接続出来る様に設定します。
Bluetooth経由でスマートフォンとdashBUTTONを接続します。
接続が完了すると、注文する商品を決める画面が出てきますので、欲しい商品を選択します。
ボタンに登録しておける商品は常に1種類ですので、同じブランドで、場合により違う商品を注文したい場合は、その都度商品を設定しなおすか、複数のボタンを用意する事になります。
ボタンは注文したいものが置いてある場所の近くに設置するのが良いでしょう。
フックで吊り下げるか、付属の両面テープで貼り付けます。この両面テープは、粘着があまり強くはありませんので、貼り付ける場所には注意しましょう。
筆者もはじめは洗面シンク下の扉の内側に貼り付けましたが、閉める度に落ちてしまいました。
ただし、剥がした跡は糊残りが少なそうなので、良し悪しでしょうか。
はじめてのおつかい
都合よく、詰め替え用を使い切りましたので、注文してみる事にします。
6歳の息子に「はじめてのおつかい」をさせてみる事にしました。
当然ながら、何もドラマが起こる事もなく、約1秒で注文は完了です。
すぐにスマートフォンに、dashBUTTON経由でAmazonに注文された事が通知されます。
もしも、誤って注文した場合は、ここでキャンセルをする事が出来ます。
また、1度押した後は、商品が届くまで、注文されない仕組みになっているので、家族全員が押した結果、大量の商品が届くと言った事は無い様になっています。
無事にその日の夜、商品が届けられました。
まとめ
細かい事を考えずに、「ボタンを押せば商品が届く」というのはシンプルで分かりやすいと思います。
Amazonのその他のサービスである「定期おトク便」や「Amazonパントリー」と似ている部分がありますので、目的に応じて使い分けると良いかもしれません。
買い物に不自由している高齢者の方などには、とても良いサービスだと思います。ボタンを押すだけですし。
ただし、ボタンを設置するまでの過程は、代わりにやってもらえる人が居る環境でないと難しいかもしれません。
こういったネット通販の発達で、配送業者にしわ寄せがいっているという話も聞きますので、様々な状況を考えながら、上手に使っていけたら良いですね。
ささやかではありますが、配送業者の方々には、「届けて当たり前」とは思わずに、「ありがとうございます」の言葉は忘れない様にしています。
担当:鬼山
おまけ
dashBUTTONがルーターに接続するのを利用して、別の用途に使用する「ボタンのハック」を行う方も居る様です。
物理的に改造する必要は無いので、プログラミングに詳しい方であれば利用出来るみたいです。
小型コンピューターのRaspberry PI(ラズベリーパイ)と連動させたりして、色々と面白い事が出来そうです。
本国アメリカでは、自由にカスタマイズ出来るdashBUTTONである「AWS IoT Button」も$19.95で販売されています。
今のところ日本では、日本語の説明ページがあるだけですが、カスタマイズ次第ではボタンに対応していない商品を注文したり、タクシーを呼んだり、ガレージのシャッターを開けたり出来ます。
なんだか夢が広がりますね。
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