Wacomのペンタブレットで作品作りの幅を広げよう!(Cintiq編)
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最終更新日:2024/08/05
OA機器
前回はWacom(ワコム)のIntuos(インテュオス)についてご紹介してきましたが、今回はさらに上位機種となるCintiq(シンティック)についてご紹介します。
Cintiqとは
Cintiqは液晶タブレットです。
IntuosもCintiqも“ペンタブレット本体に対してペンで書き込んでいく”という作業自体は変わりませんが、Intuosは何も表示されない板のタブレット(いわゆる板タブ)に書き込んでいくので、基本的に目線はパソコンの液晶を見る形になります。そのため、慣れないうちは手元を見ずに作業を行うのが少しもどかしく感じるかもれません。
対してCintiqは液晶画面付きのタブレット(いわゆる液タブ)なので、本体に表示された写真やイラストに対して直接ペンで書き込んでいく形になります。そのため、まるで紙に書いているかのようなイメージで作品作りを楽しむことができます。
初めてペンタブレットに触れる方からすると取っ掛かりの壁は低くなりますが、値段はIntuosと比較すると大幅に上がります。Intuosが1万~2万程なのに対し、Cintiqは10万~30万が平均価格です。
そのため、Cintiqは初めてペンタブレットに触れる方向けというよりも、プロとして作品を作り上げたい方向けと言った方が良いかもしれません。
また、ペンタブレットは使用しているうちにペン先が削れて徐々に短くなっていくため、随時芯を変える必要があります。Cintiqには替え芯が9本も付属されているので、ペンを酷使しても安心です。
オプションで様々な替え芯を付け替えることができますが、特におすすめなのはフェルト芯です。より紙に描いているようななめらかなタッチを再現することできると人気です。
Cintiqのシリーズについて
CintiqもIntuosと同じく、使用用途によってシリーズを展開しています。
Cintiq
【参照:http://store.wacom.jp/detail/2745】
種類は液晶サイズにより13HD(13.3型のフルHD)と22HD(21.5型のフルHD)と27QHD(27型のWQHD)の3種類で、それぞれタッチ機能を搭載したものも展開しています。Macでも使用できます。
また、基本的にCintiqは専用のスタンドに立てて使用しますが、22HDと27QHDは大きさ的にもだいぶ場所を取りますので、使用時には横にも奥にも広い作業スペースが必要となります。
Cintiq Companion
(参照:https://store.wacom.jp/detail/2761)
「Cintiq Companion(シンティックコンパニオン)」は持ち運びを意識した液タブです。OSがインストールされているので、家や職場での使用はもちろんのこと、外出先でスケッチを取ることも可能です。
インストールされているOSはWindows 8.1とWindows8.1 Proの2種類から選択することができます。液晶サイズは13.3型で質量は1.8kgです。似た形のタブレットパソコンと比較すると持ち運びに最適とは言えないかもしれませんが、どこにいても画材いらずで高度な作品を仕上げることができるのは便利ですね。
Cintiq Companionの後継機として「Cintiq Companion2」も発売されていますが、この2機種の違いとしては以下の通りです。
・液晶パネルの最大表示解像度がフルHD(1920×1080ドット)からWQHD(2560×1440ドット)に拡大
・USBポートが2つから3つに増加
・Cintiq Companion2はセキュリティースロット、SDカードスロットを搭載
また、「Cintiq Companion Hybrid(シンティックコンパニオンハイブリッド)」はOSがAndroidとなるので選ぶ際にはその違いを認識しておく必要があります。漫画のネーム(ラフや下書きのこと)を作成できるAndroidアプリ「Wacom Manga Canvas(ワコム マンガ キャンバス)」がプリインストールされているので、どこにいてもアイデアを形にすることができます。
さらにCintiq Companion2とCintiq Companion Hybridは、ほかのパソコンと接続して液晶ペンタブレットとしても利用可能です。
たとえば高性能のパソコンやMacと接続することで、さらに効率よく作品作りができますね。
まとめ
高パフォーマンスが特徴のCintiqですが、価格的にも気軽に手が届くものではありません。しかし、作品作りに本気であれば必ず欠かせない相棒となることでしょう。
どうしてもCintiqを一度使用してみたい、という方には中古という選択肢があります。新品だと高値になってしまうもの程、中古製品をうまく活用すると初期導入費を抑えることができるのです。
新品・新商品にこだわらない場合であれば、中古ペンタブレットの導入も検討してみましょう。
担当:蓮実
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