未来技術遺産に選ばれた3台のパソコン
公開日:
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最終更新日:2018/08/08
OA機器
この度、PC-8001とMZ-80K、MB-6890が見事、未来技術遺産に選ばれました。
と言っても、何の事か分からない方がほとんどでしょう。
今回はこの未来技術遺産と、2015年登録の3台の初期型パソコンをご紹介します。
未来技術遺産
正式には重要科学技術史資料と言って、2008年から毎年、国立科学博物館が登録をしている文化財の事をさします。
国立科学博物館のプレスリリースによると
国立科学博物館では、「科学技術の発達史上重要な成果を示し、次世代に継承 していく上で重要な意義を持つ科学技術史資料」及び「国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えた科学技術史資料」の保存と活用を図るために、関係する工業会及び学協会と協力して、調査研究活動を従来から行ってまいりました。
これらの資料は、近年の科学技術の急速な発展、技術革新や産業構造の変化の中でその本来の意義が見失われ、急速に失われようとしています。
国立科学博物館では、このような資料の保存を図るとともに、科学技術を担ってきた先人たちの経験を次世代に継承していくことを目的として、重要科学技 術史資料の登録制度を平成20年度より実施しており、これまでに184 件の資料を登録し、今回新たに25件の資料を登録いたします。
(http://www.kahaku.go.jp/procedure/press/pdf/79486.pdf)
今年で第209号までが登録されました。
国産初期型8ビットパーソナルコンピュータ
今回、未来技術遺産として登録されたのは、NECのPC-8001、シャープのMZ-80K、そして日立のMB-6890の3台です。
NEC PC-8001
(出展元:http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/339/339749/)
メモリは32KB程度で記録装置としてカセットテープを備えていました。
CPU動作クロックも2MHzくらいなので、現在のパソコンと比べれば桁違いですね。35年の月日の流れを感じます。
当時はパソコンというより「マイコン」と言う呼び方の方が一般的だったと思います。
家庭向けパソコンの歴史は70年代後半から80年代初頭の、こうした8ビットパソコンから始まっています。
日本語を扱うのは8ビットパソコンでは難しく、実用というよりは、専らゲーム機として使われていたものが多かったのではないでしょうか。
まとめ
2015年度に登録された未来技術遺産の中から、国産初期型8ビットパソコンをご紹介しました。
その他にはソニーのAIBOや、富士フイルムの世界初の高感度カラーネガフイルム、パイオニアのレーザーディスクなどが登録されました。
国立科学博物館が運営する、産業技術史資料情報センターに詳しく掲載されていますので、ご覧になると、それぞれ懐かしいと感じるものが見つかるのではないでしょうか。
http://sts.kahaku.go.jp/index.php
担当:鬼山
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