TransferJetは対応SDカード発売がきっかけで普及するのか?
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最終更新日:2018/08/08
OA機器
皆さんはTransferJet(トランスファージェット)というものをご存知でしょうか?
TransferJetとは近接無線転送技術のひとつで、最大560Mbpsの高速転送が特徴です。
2008年に一般公開されながら、なかなか普及が進まなかったTransferJetですが、今年7月にひとつの転機を迎えました。
今回は今まであまり知られていなかったTransferJetについてご紹介します。
ソニーが開発
TransferJetとはソニーが商標登録をしている、近接無線転送技術です。
先程も書きましたが、最大で560Mbps(実行375Mbps)を達成しており、高速でデータの転送が可能です。
また、「あえて3センチしか飛ばない無線」をコンセプトに開発されており、近づけなければ転送出来ないので、セキュリティー面で有利になりますし、他の無線と干渉しにくいので、安定したデータ転送が期待出来ます。
しかし、便利な技術にも関わらず、対応機器が少なく、かつ高価だったためか、現在は普及しているとは言い難い状況です。
開発したソニーでも一部の商品に採用していましたが、現在はほとんどが生産終了となっています。
東芝が世界初のTransferJet対応SDHCメモリーカードを発売
そんな状況の中、東芝は地道に普及を目指している様で、これまでも、USBアダプターや、iOS/Android向けアダプターを販売していましたが、2015年7月31日にSDカードを発売しました。
(出展元:http://www.toshiba-personalstorage.net/product/transferjet/sd/index_j.htm)
これでデジタルカメラの写真を、パソコンやスマホに手軽に転送出来る環境が整いました。
USBやスマホ向けアダプターが3000円程度、SDカードが16GBで6000円程度ですので、まだまだ安いとは言い切れないかもしれませんが、ずいぶんと敷居が低くなったのではないでしょうか。
まとめ
筆者はデジタルカメラからiPhoneへ写真を転送するためにWi-Fi対応のSDカードを利用していますが、なかなか接続が確立出来ない事があります。
また、転送にもそれなりに時間がかかるので、結局、SDカードを抜いて、パソコンにデータを移すという事も少なくありません。
あまり使用頻度が高くないので、他社のWi-Fi対応SDカードにするか、通常のSDカードに戻そうかとも思っていました。
ところがTransferJet対応のSDカードが発売された事で、俄然興味が湧いて来ました。
パソコンやスマホに加えてデジタルカメラなどのSDカードを利用した商品でも、手軽なデータ転送が出来る環境が整った事で、TransferJetが普及して行くのではないでしょうか。
気になった方は「transferjet」で検索してみてください。
担当:鬼山
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