古いアナログ音源をデジタル化して蘇らせるには
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最終更新日:2020/03/20
OA機器
最近アナログレコードの人気が再燃してきているというニュースを見聞きする様になりました。
特にアメリカやイギリスの若者に人気があるらしいです。
日本でも根強い人気がありますし、レコードでなくても、昔編集や録音をしたカセットテープを持っているという方も多いでしょう。
今回はそんなアナログ音源を、デジタル化する方法をご紹介します。
デジタル化のメリット
アナログ音源は、独特なノイズや、温かみに魅力がありますが、どうしても劣化してしまうのも事実です。
まだしっかり聴けるうちにデジタル化して保存して置けば、劣化が防げますし、複製も簡単です。
また、カセットテープならまだしも、レコードを持ち運んで移動中に聴くというのは無理がありますので、レコードでしかない音源をデジタル化すれば、スマホや音楽プレーヤーで簡単に聴く事が出来ます。
元のアナログ音源が必要ないのであれば、保管場所もほとんど必要無くなります。(外付けHDDくらいでしょうか)
アナログ音源をデジタル化する方法
アナログ音源をデジタル化する方法としては大きく分けて
1. 専用プレーヤーで直接USBメモリーやSDカードに録音する
2. アナログ音源を再生して、パソコン等で録音する
3. 専門の業者に依頼する
の3つになります。
専用プレーヤーを使えば、パソコン等を使用しなくてもデジタル化が出きるので簡単です。
デジタル化の最中も普通にパソコンが使用出来る等のメリットもありますが、プレーヤーがやや割高になります。
パソコンに接続して録音する方法が、一番敷居は低いかもしれません。
多くの場合は、手持ちの機材でも始められるでしょう。
プレーヤーとパソコンをケーブルで接続して、Windowsに搭載されている「サウンドレコーダー」を用いて録音する方法であれば、とりあえず試してみる事が出来ます。
現在、手持ちのプレーヤーが無いという場合は、USBケーブルで接続出来るタイプのプレーヤーをおすすめします。
接続が簡単ですし、簡単な録音、編集ソフトが付属されていますから、スムーズにデジタル化出来るでしょう。
カセットプレーヤーではサンワダイレクトの製品が人気のようですが、USBケーブルでパソコンに接続するタイプが4,000円程度、パソコン不要でmicroSDカードに直接録音出来るタイプが5,000円程度、USBメモリーに直接録音出来るタイプが6,000円程度で入手出来ます。
「カセットテープMP3変換プレーヤー」や「カセットテープデジタル化コンバーター」等の名前で販売されていますので、検索をしてみましょう。
レコードも同様ではありますが、プレーヤーやカセットに比べてやや高いです。
こちらも「レコード デジタル化 プレーヤー」等で検索をかければ、いくつか選ぶ事が出来ます。
自分でやるのが面倒であったり、数が少なくて機材を買う方が高くつく場合は、専門の業者に依頼するのが良いかもしれません。
また、音質面をこだわるのであれば、こちらも業者に依頼するのが近道でしょう。
レコードであれば、針を使わないレーザーターンテーブルを使用している業者や、レコードのクリーニング等しっかりと行ってくれる業者を選べば安心ですね。
ハイレゾ化
さらに同じデジタル化でも、より高音質が期待出来る、「ハイレゾ化」という方法もあります。
ハイレゾとは「ハイレゾリューション(高解像度)」の事で、CDの音質以上の音源の事を指します。
音質は「サンプリング周波数(ヘルツ)」というものと「量子化ビット数(ビット)」で表されます。
数字が大きいほうが高音質とされて、CDが44.1kHz/16bitなので、それ以上ならばハイレゾ音源となります。
現在の主流は96kHz/24bitか192kHz/24bitです。
再生の音質は使用している機器にもかなり左右されますので、高音質が実感出来ない場合もありますが、容量さえ許せば、元のデータは高品質である方が良いので、興味があればハイレゾ化をしてみても良いでしょう。
プレーヤーからの入力をUSBケーブルでパソコンに接続するタイプのUSBオーディオインターフェイスが各社から発売されているので、これらを用いる事で、パソコンにハイレゾ音源を録音出来ます。
また、今年の3月にソニーから発売された「PS-HX500」というレコードプレーヤーは192kHz/24bitでパソコンに録音出来る機能を持っています。
価格はそれなりですが、現在レコードプレーヤーを持っていない方にはおすすめ出来ます。
まとめ
今回はアナログ音源をデジタル化する方法をごく簡単にご紹介しました。
インターネット上に色々と情報がありますので、詳しく知りたい方は調べてみると面白いと思います。
かつて聴いていたレコードも、昔のエアチェックテープも、デジタルで蘇るかもしれません。
また、デジタル化と同時に、アナログ音源そのものを楽しめるように、レコードプレーヤーやカセットプレーヤーの新製品が再び発売されてきています。
前述のソニー製レコードプレーヤーもそうですし、車載カセットテーププレーヤーの新製品も発売されています。
旧者乗りにはたまらないアイテムかもしれません。
デジタルもアナログも、上手く活用して日々の生活を楽しみたいものです。
担当:鬼山
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