たまにはコマンド プロンプト【ping編】
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最終更新日:2018/08/08
PCの使い方
以前、このブログでコマンド プロンプトの使い方をご紹介しました。
今回はコマンド プロンプトの第2弾として、「ping(ピン)」編をお届けいたします。
ネットワーク関係に障害が発生した場合、初めに使うのが「ping」ではないでしょうか。
「ping」の基本的な使い方をご紹介します。
pingコマンド
pingとはICMP(Internet Control Message Protocol(インターネット コントロール メッセージ プロトコル))のエコー要求メッセージを使用して、相手先(IPアドレスまたはホスト名)とネットワークが繋がっているかを確認するコマンドです。
具体的にはスタートメニューの「アクセサリ」からコマンド プロンプトを立ち上げて
「ping 【相手先のIPアドレス または ホスト名】」
と入力しエンターキーを押します。
ネットワークが正しく接続されていれば、応答が返って来ます。
応答が無い場合は、何らかの原因でネットワークに問題が生じている事になります。
例としてIPアドレス「192.168.1.10」にpingを送った場合
C:\Users\user>ping 192.168.1.10
192.168.1.10 に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
192.168.1.10 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=128
192.168.1.10 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=128
192.168.1.10 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=128
192.168.1.10 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=128
192.168.1.10 の ping 統計:
パケット数: 送信 = 4、 受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)、
ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒):
最小 = 0ms、 最大 = 0ms、 平均 = 0ms
と言った表示になり、パケットを4回送信して、4回受信しているので正しく接続されている事が分かります。
ネットワークのトラブルシューティング
実際にpingコマンドを使う場面として、「Webページの閲覧だけが出来ない」場合や「メールの送受信だけが出来ない」場合などが考えられます。
ネットワークのトラブルシューティングの手法は、近いところから遠いところへ、と言うのが基本になります。
手始めとしてpingの疎通確認でトラブルの範囲を確定していきます。
pingコマンドで疎通確認を行う場合
1. ping 127.0.0.1(ループバックアドレス)
2. 自身のIPアドレス
3. 同じネットワークにある他のパソコン
4. デフォルトゲートウェイ
5. リモートホスト
という順番でpingを送っていきます。
それぞれ
1.がだめな場合 → TCP/IPプロトコルが壊れている可能性がある。
2.がだめな場合 → LANポートが壊れている可能性がある。
3.がだめな場合 → ケーブルが断線している可能性がある。ハブが壊れている可能性がある。
4.がだめな場合 → ルーターがダウンしている可能性がある。
5.がだめな場合 → リモートホストがダウンしている可能性がある。
と言う様な事が分かります。
ネットワークのトラブルシューティングを行う場合、基本となるコマンドがpingになります。
まとめ
コマンド プロンプト活用の第2弾として「ping」コマンドをご紹介しました。
まずはループバックアドレスや自身のIPアドレスにpingを打ってみましょう。
自身のIPアドレスは「ipconfig(アイピー コンフィグ)」コマンドで知る事が出来ます。
次回はその「ipconfig」コマンドをご紹介します。
担当:鬼山
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