どっちが良い?PC購入時のHDDとSSDの違いと選び方
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最終更新日:2015/06/04
PC導入・買い替え
パソコンにデータを保存する記録装置と言えば「HDD」(ハードディスクドライブ)が一般的ですが、最近は「SSD」(ソリッドステートドライブ)を搭載したパソコンも見かけるようになってきました。
そこで今回は、HDDとSSDについて何が違うのか、どう選んだら良いのかを分かりやすく解説します。
「HDD」(ハードディスクドライブ)
「HDD」(ハードディスクドライブ)は、磁性を帯びた円盤が高速で回転してデータを読み書きする装置です。
HDDが振動や衝撃に弱いことは知られていますが、その原因として内部に組み込まれた駆動装置の存在が挙げられます。
HDDには回転用モーターや読み書きに必要となる磁気ヘッドが内蔵されており、とてもデリケートなパーツで構成されています。そのため、振動や衝撃によって高速で回転している円盤と磁気ヘッドが接触する「ディスククラッシュ」が発生し故障することがあります。
HDDは騒音や発熱も大きいため、最新のノートPCではHDDの代わりにSSDが採用されることが増えてきました。
「SSD」(ソリッドステートドライブ)
「SSD」(ソリッドステートドライブ)は、USBメモリーなどと同じようにメモリーチップにデータを読み書きするものです。
そのため、駆動装置は不要で動作音がとても静かです。振動や衝撃にも強く、省エネであることも特徴です。
さらに、HDDと比べて読み書きの性能に優れています。例えば、同じスペックのパソコンでHDDとSSDのモデルを比較すると、Windowsの起動時間が30%ほど短縮することが期待できます。ただし、HDDと比較して容量を増やすことが難しく、価格も割高となっています。
HDDをSSDにするだけでパフォーマンスアップ
パソコンの性能はCPUとメモリーによって決まるというのが一般的ですが、実はHDDの性能も大きく影響しています。
パソコンがデータ処理をする場合、HDDはデータの読み書きを行う他に、CPUやメモリーが処理したデータをキャッシュする役目を担います。
そのため頻繁にアクセスが発生するので、高速で動作するHDDや、SSDを搭載したパソコンほど速くなります。
一般的なパソコンはHDDを採用していますが、これをSSDに取り替えるだけで劇的にパフォーマンスをアップさせることができます。
SSDとHDDを組み合わせた構成がオススメ
デスクトップパソコンの場合には、HDDとSSDのメリットを生かした構成にすることができます。読み書きの速いSSDをWindowsなどのOS用起動ディスクに採用し、2台目(Dドライブ)にデータ保存用としてHDDを採用します。
これによってパソコンは高速で動作し、データはDドライブの大容量HDDに保存することができるため、お互いのメリットを生かしたベストな構成が割安で実現できるので大変オススメです。
まとめ
ここまでHDDとSSDの違いについて解説してきましたが、HDDとSSDを組み合わせた「ハイブリッドHDD」という製品も登場しており、今後はSSDも低価格&大容量化が進んでいくことが予想されます。
将来的には、HDDよりもSSDを搭載したパソコンが主流になっていくのではないでしょうか。
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