4K(対応)テレビと4K放送
公開日:
:
最終更新日:2017/02/03
その他
2012年頃から店頭に並び始めた4K(対応)テレビですが、4年経ってだいぶ価格がこなれて来た様に感じます。
まだまだ高い買い物ではありますが、そろそろ買い換えようと思っている方も多いのではないでしょうか。
ただし、4Kでの放送や、配信は限定的ですし、2018年から始まるBS4K放送もそのまま受信出来る訳ではありませんので、自分の使い方でどこまで4Kテレビの高画質を活かせるかどうかは、しっかり調べてから購入するのが良いでしょう。
今回は4K(対応)テレビを選ぶ上での注意点をご紹介します。
4K(対応)テレビとは?
すでに多くの方がご存知だとは思いますが、4K(対応)テレビとは解像度が3,840×2,160ピクセルの液晶ディスプレイを備えたテレビの事を指します。
横の解像度が3,840→約4,000であることから4K(Kはキロの事で4.000という意味になります。)と呼ばれています。
意外とさばを読んでいると感じる方もいるでしょうね。
フルハイビジョンが約207万画素で4Kが約829万画素で、情報量はフルハイビジョンの約4倍となりますので、綺麗な画面が期待出来ます。
今現在、販売されている4Kテレビでは4K放送を受信出来ない?
2016年6月末に、総務省が発表した内容が物議を醸し出しましたが、現在販売されている4Kテレビでは2018年から始まる「BS4K放送」は受信出来ません。
総務省の発表
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu08_02000157.html
(2018年から始まる4K衛星放送を観るには、専用の受信機とアンテナが必要であると発表 )
注意したいのは、衛星放送は「今のままでは」受信出来ないと言う事です。
例えば現在サービスが提供されている「スカパー!4K」放送が受信出来るテレビであっても、2018年からのBS4K放送には対応していません。
一般社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA)のサイトに、よくある質問としてまとめてあるので参考にしてください。
よくある質問 ~ テレビ受信機について ~
http://home.jeita.or.jp/cgi-bin/page/detail.cgi?n=911&ca=14
分かりにくい「4Kテレビ」と「4K対応テレビ」についてもまとめてあります。
簡単に言うと、ネット配信も含めてテレビ本体で4K放送(動画)が再生出来る場合に4Kテレビと言う事が出来ます。
まだ4Kは必要ないのか?
「今の4KテレビではBS4K放送は受信出来ない」と聞くと、BS4K放送対応のテレビが発売されるまでは4Kテレビを購入しても意味が無いと思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、多くの4Kテレビ、4K対応テレビでは、アップコンバーターと呼ばれるような、4K以外の映像を「4K相当」の綺麗な映像に変換してくれる機能を備えています。(前述のJEITAのサイトでは、「高精細な画像に変換し再生する機能」と説明されています。)
通常の地デジ放送や、DVDの映像も、ハイビジョンテレビと比べて綺麗に感じる事が出来ると思います。
筆者の場合は、特にアニメを観た時に違いを感じました。
また、DVDよりもブルーレイディスクで観た方がより綺麗に感じますので、元のデータが多い方が画像は綺麗になる様です。
どの様な使い方をするにしても、ディスプレイの性能は上(解像度が高い)方が、有利に働く事が多いでしょう。
まとめ
4K(対応)テレビと4K放送について簡単にまとめてみました。
2018年頃にならなければ、BS4K放送を受信出来るチューナーは発売されないので、今のうちは考慮しなくても大丈夫です。
BS4K放送が観たい場合は、サービス開始時にチューナーやアンテナを購入する必要がある事を覚えておいてください。
その点を考えると、チューナーが内蔵されていない「4Kディスプレイ」を購入するのも良いかもしれませんので、選択肢に加えて検討してみましょう。
HDDレコーダーでやや画質を落として録画したテレビ番組もそれなりの高画質で観る事が出来るので、4K(対応)テレビを今買っても、楽しめると思います。(「高精細な画像に変換し再生する機能」が付いている4Kテレビの場合)
筆者の場合、1年半程前に4Kテレビに買い替えました。おそらくBS4K放送は観ないと思いますが、アップコンバーターの画質に満足しているので、ハイビジョンテレビには戻れないですね。
今すぐに4K放送を観なくても、4K(対応)テレビに買い替えるメリットはあると思います。
各社それぞれの特徴がありますので、じっくりと検討してみましょう。
担当:鬼山
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