インテル製CPUの種類と違い
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PC導入・買い替え
テレビのCMで、「インテル、入ってる?」というフレーズが記憶にある方も少なくないと思いますが、そもそも「インテルって何だろう?」と感じている方も多いのではないでしょうか。
「インテル」とは、パソコンで使用しているCPUを作るメーカーのことです。ここでは「CPUとは何か」、そして、「CPUの種類と違い」を分かりやすくご紹介します。
CPUメーカー最大手のインテル
インテルは、パソコン用CPUでNo.1シェアを獲得している大手CPUメーカーです。他にAMDというメーカーもありますが、現在ではほとんどのパソコンがインテル製CPUを搭載しています。
CPUとは何か?
CPUは「中央演算処理装置」と呼ばれ、パソコンが何か処理をする際に計算処理を行う装置です。
CPUの性能は、1秒間に実行できる命令の回数である「クロック周波数(Hz)」で表現します。このクロック周波数が高いほど、CPUの性能が高いという目安になります。
クロック周波数が高いほど高速
前述したように、CPUの性能はクロック周波数で表されます。このクロック数が高いものほど、より高速で動作します。
最近の製品では、「ターボブーストテクノロジー」という仕組みが採用されている場合もあります。これは、高負担時にのみオーバークロックして、高速に動作するものです。
例えば、処理負担が少ない時には2.6GHzで動作し、高負担時には3GHzまで処理能力を上げて、実行するという仕組みです。
これにより、通常時には発熱を抑えて省電力で動作させることができ、高負担時には素早く処理を実行することができます。
コア数が多いほどより高性能
「コア」とは、CPU内部で実際に処理を行う箇所を指します。
もともとCPUは、1つのCPUに1つのコア(シングルコア)というのが常識でしたが、技術の進歩と共に、CPUの中に2つのコアを搭載した「デュアルコア」、4つのコアを搭載した「クアッドコア」などの製品が登場しました。
このように複数のコアを搭載することによって、たくさんの処理を並列して行うことが可能となり、1つのコアに掛かる負担を分散して、素早く処理を実行できるようになりました。
そのため、同じ2GHzのCPUがあった場合、マルチコアの2GHz製品の方がより高性能と考えることができます。
CPUの種類と違い
インテルが発売しているCPUには、いくつか種類があります。ここでは、それぞれがどのような用途に向いているかを説明します。
Xeonプロセッサー
主に、サーバーやワークステーション向けに製造されているハイエンドのCPUです。性能が高い分、価格も高価なので、一般的なビジネスパソコンではあまり利用されません。
Core iプロセッサー
Core i シリーズとも呼ばれる、インテルの主力製品です。Core i7、Core i5、Core i3などのラインナップがあります。
処理性能も高く、ハイエンドにはCore i7、ミッドレンジ向けにはCore i3が搭載され、デスクトップパソコンからノートパソコンまで幅広く採用されています。
Pentiumプロセッサー
かつてはハイエンド製品の代名詞でしたが、Core i シリーズの登場によって、バリュー製品の位置付けになりました。一部モデルは上位シリーズのCore i3に匹敵する性能を持ち、とてもお買い得感のあるCPUです。
Celeronプロセッサー
ローエンド向けのCPUで、コストパフォーマンスが高い製品です。低価格PCには、このCeleronが多く採用されています。
主にビジネス文章やインターネット閲覧、メールチェック用途には十分な性能を発揮するため、ビジネス用のパソコンでも数多く導入されています。
Atomプロセッサー
ネットブックなどの小型PCや、タブレットに搭載される最廉価CPUです。最近ではネットブックの衰退により、タブレットでの採用例が多くなりました。インターネットやメール用途以外にはあまり向いていません。
まとめ
CPUは、パソコンの利用シーンに合わせて選択することが重要です。写真や動画編集などをする場合は、マルチコアでクロック周波数の高い製品を選び、Office系アプリケーションがメインの場合には、コストパフォーマンスの高いPentiumやCeleronを選択することが賢い選び方です。
高性能のCPUを搭載しても、その性能を使いきれないと宝の持ち腐れになります。用途に合わせて、賢くカスタマイズしましょう。
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